5月7日 まさかの強制途中下車 5月7日 まさかの強制途中下車

行った都市:奉節、雲陽
行った聖地:白帝城、張桓侯廟


半分過ぎた。
早く帰りたい。


今日から、蜀攻略戦。
6時に起床。
昨日は寝るのが遅かったので、7時起床でいいかとも思ったのだけど、
習慣で目が覚めてしまった。

準備して、7時頃ホテルを出発。
ホテルのフロントで白帝城への行き方を訊いたのだけど、よく分からない。

最初、市バスを捕まえたら、「あっちへ行け」と指差される。
行ってみると、バスターミナルがある。
ああ、ここのバスターミナルからバスが出ているのか。

近くの人に白帝城行きのバスの場所を訊くと、
「あっちへ行け」と別のところを指差される。
あれ?ここじゃないの?と思いつつ、とにかく行ってみると、
別のバスターミナルがあった。
バスターミナルが2つ隣接していたんだね。

ターミナルに入って、白帝城行きのチケットを買おうとすると、バスに直接行けとの指示。
しかし、どのバスか分かんないよ。
白帝城方面の看板のところには、天津行きのバスが停まってるし。
何回か近くにいる人に訊いて、ようやくバスが判明した。

人に訊くときは、運転手か車掌に訊くようにしているのだけど、
中国は、ほとんど私服だから、乗客と見分けがつかなくて、訊くだけでも大変だ。


バスに乗って、白帝城へ向かう。
途中、車内で、昨日の昼食の残りのゴマ饅頭みたいなものを朝食に取った。
ちなみに、昨日の夜も同じものだった。
そして、まだ余りがある。

白帝城
白帝城
白帝城の入場料は、70元だった。
高い。
昨日の宿代より高い。
高い記録更新だよ。

中の見栄えは、そこそこか。
とは言っても、これと言って誉めるようなものもない。
70元は、高すぎる気がする。
1時間ちょっとで見終わって、バスターミナルへ帰還。


次は、雲陽行き。
今度は、苦労せずにバスに乗車。
タバコ対策で、窓のある席にいち早く陣取る。

席に着いてから、座席番号が決まっていることに気づいたけど、
何も言われないから、まあいいか。

今度のバスは、万州行き。
途中下車しないといけないよ。
車掌には、雲陽の張桓侯廟へ行きたいと伝えておいたけど、
果たして、無事に降りられるだろうか。


相変わらずのひどい山道。
昨日よりは、舗装されているだけ、まだましか。

バスの進行路は、自分の予想してい長江沿いの道とは全く違って、
大きく北側へ迂回している。
長江沿いの道の方が早いはずだが、道がないのか?
地図には長江沿いの道が載っているけど、実際には存在しないのかもしれない。

13時を過ぎても到着しない。
いきなり停まったと思ったら、昼食休憩に入りやがった。
そんなものいらないから、先を急いで欲しいよ。

再出発して、しばらく走ったところで、車内の乗客数がおかしいらしく、
乗客のチケットの確認が行われた。
どうやら、雲陽はすでに通り過ぎていたらしく、
雲陽までのチケットしか持っていなかった私は、
知らない場所で強制的に降ろされてしまった。

ちょっと待て。
何のために、あらかじめ雲陽に行きたいと伝えておいたと思ってんだ。
しかも、念のためと思って、2回伝えたのに。
いきなり強制的に降ろすって、酷すぎる。

本当に腹立たしいわ。
はいはい、ダメダメ人間を頼った私がいけないんですよ。


いっそのこと、雲陽はスルーしてもよかったんだけど、
知らない場所に降ろされてしまっては、どうしようもない。
これから、何とか雲陽に戻って、張桓侯廟に行かなくてはならない。

30分後くらいに、雲陽に戻るバスを捕まえる。
本当は、30分前からバスに乗っていたのに、そのバス、ぜんぜん出発しないんだ。
しかたがないので、別のバスを捕まえた。

さらに30分後くらいに、雲陽のバスターミナル近くに到着。
ここで地図を買おうとするも、売ってない。
しかたがないので、人に訊いて、張桓侯廟のある方向だけは、なんとか分かる。

教えられた方向に歩いていく途中で、
さらに別の人に訊いて、距離は3キロくらいだと分かる。
バスを利用したかったのだけど、どれを利用したらいいか分からない。
そもそも、バス停ないじゃん。
バスは走ってるのに。


「3キロって言ってたけど、どうせ3キロもないだろ」と思って、歩いて行くことにする。
途中、また別の人に訊いてみると、タクシーの人だったようだ。
しまった。

30元とか、25元とかで連れて行ってやるとか言いやがる。
3キロしかないって分かっているんだよう。
こいつら、本当に、ぼったくることしか考えてない。
どうしようもない奴らだ。
(実際には、その場から5、6キロあったんだけど、それでも適正価格は15元以内。)

ダメ人間たちは無視して、歩き続ける。
3キロって訊いたところから、2キロほどで見えてきた。
ほらね、やっぱり3キロなかった。
こっから、船で対岸に渡って到着だ。

って思ったら、「船出てない」って。
「あっちの橋から行け」って。
あうあう。
思いっきり迂回しなくてはならない。

そこから、張桓侯廟まで、さらに3キロ強。
もういいよ。
歩いてやるよ。


約40分後、到着。
やたーー!!
がんばった。

張桓侯廟
張桓侯廟
張桓侯廟は40元か。
高いが、まあ、こんなもんだろう。
そしたら、係の人が何か言っている。

何?5時30分まで?
今、5時40分。
入るのダメ?

ななな何と、入場拒否されてしまった。
中国人は、いつもいい加減なのに、こういうところだけ、しっかりしているのね。
いや、分かっている。
しっかりしているんじゃなくて、早く帰りたいだけなんだよね。

仕方がないので、入り口の写真だけ撮って、よしとした。
明日の朝、また来るという選択肢もあるが、まあいいや。
元々、重要度は最低だったし、行ったことには間違いないし。


帰りの足取りは重い。
敗残兵の心境っていうのは、こんな感じ何だろうなと思いながら、
とろとろ橋を渡ったところまで歩く。

ちなみに、ここまで、ずっとバックパック背負ったまま。
雲陽に着いた時点で、宿を決めて、バックパックは置いていくべきだったのだけど、
張桓侯廟にすぐに行けたら、雲陽では泊まらずに次の町に行こうなどと考えていたため、
宿は取ってなかったんだ。
無謀だった。

橋を渡ったところで、たまたまバスが乗客を降ろすために停まったので、
それに乗せてもらってバスターミナルまで戻る。


そこから、やっと、宿探し。
いいところが見つからなかったから、バスターミナル前の宿にした。

30元で、シャワー付きだって。
安いなあ。
安い記録更新だよ。
四川は、物価が安いから好きだわ。

荷物を置いて、夕食に出かける。
しかし、店がない。
仕方がないので、カップラーメンを買ってきた。

部屋に戻って、動画を見ながら、カップ麺をすする。

続いて、洗濯。
洗濯の途中で、お湯が出なくなった。
これが、30元レベルというものか。

さらに続いて、お風呂。
お湯が出たり、出なかったり、結局、半分は水だった。
夏でよかったわ。

次は久しぶりに耳掃除して、爪切った。

最後に、日記を書く。
今日の進捗はいまいちだったな。
昨日もどこにも行けなかったし。

しかし、意外なことに、ここまで予定通りに来てんだよね。
ちゃんと移動時間をとって、予定を立てたのがよかったみたい。


今まで、単語レベルなら何とか通じていた私の中国語も、
四川に入ってから、ぜんぜん通じなくなった。
さすが、四川方言。

じゃあ、寝よう。