5月9日 成都強行軍 5月9日 成都強行軍

行った都市:南充、閬中、成都
行った聖地:永安王平墓、白塔公園王平墓、閬中張飛像、漢張桓侯祠


夜中に目が覚めたら、ゴキブリがいた。
まあ、それくらいはいるよね。
踏みつぶそうとしたが、逃げられた。

5時半に起床、
のつもりが、だらごろしてしまい、実際に目が覚めたのは6時過ぎ。
今日中に成都まで行きたいから、早めに出ようと思ったのに、まずいぜ。

さっさとしたくして、7時前に出発。
ただし、バックパックは置いたまま。
チェックアウトは、まだしない。


近くのバス停まで歩いていき、バスに乗って、町の東側にあるバスターミナルまで移動。
途中、またしても、中国地図の適当さに騙されそうになるものの、
外の道路案内をしっかり見ておいたおかげで、降りる場所を大きく間違えずにすむ。
(地図には、ないはずの道が載っていた。)

バスターミナルに着いた後、永安の王平墓方面に向かうバスに乗車。
このバスは、割りと早く見つかった。
なかなか出発しないけど。

乗車後、車掌さんに目的地を伝えると、知らないとのこと。
地図を見せても反応悪し。
他の乗客の中には知っている人もいたようだが、先行き不安だ。

そうしたら、車掌さん、どこかに電話して、場所を訊いてくれたらしい。
中国人は、やる気ないと思っていたけど見直したよ。


とはいえ、車掌に任せっきりにするのは、甚だ心許ない。
自分も地図を見ながら、走行位置を把握。
したかったのだけど、地図は適当な上に、目印になるようなものもないから、
現在位置が、ぜんぜん分かんないよ。

そうこうしている間に、車掌さんから「着いたから降りろ」と。
ほんとにここでいいの?、と半信半疑ながら、降りるしかない。
正確な場所が分からないので、適当に見当をつけて歩いてみる。

そしたら、100mくらい歩いたところで、
”王平墓”の碑を発見!
やっほーい。
いい勘だ。

永安 王平墓
永安 王平墓
さらに、そこにいた人に、王平墓の本体の位置を訊き、突撃。
ものすごい山道ですよ。
王平さん、何もこんな山の中にお墓を作らなくても、
とか思いつつ、2分ほど山を登って、到着。
ただの碑があるだけなんだけどね。
感慨深いわ。

山を下りて、場所を教えてくれた人に見つけた報告とお礼を言って、撤退。
バスを捕まえて、30分ほどで出発したバスターミナルに帰還。

この時点で、8時30分をちょっと回ったところ。
いいペースだ。


次は、白塔公園にある王平墓。
有名人にたくさんお墓があるのは、よくあることです。

バスターミナルから、1キロちょっとくらいか。
普段なら、確実に歩く距離だけど、今日は時間の節約のためにバスを使う。
市バスに乗って、10分後くらいに白塔公園に到着。

公園内に入って捜索。
しかし、なかなか見つからない。
ちなみに、ここの公園は、入場無料だ。

一回りしても見つからないので、資料を見直してみると、
”入り口の左側”って書いてあった。
なんだよう、ちゃんと資料を見ておくべきだった。

白塔公園 王平墓
白塔公園 王平墓
入り口に戻って、無事発見。
写真撮って、任務完了だ。


公園を出て、再びバスでホテルに戻る。
9時15分くらいに、チェックアウト。
今度は、町の北側のバスターミナルへ向かう。
ここも、2キロ足らずなのだけど、時間節約のためにバスを使う。

バスターミナルに到着して、閬中行きのチケットを買う。
10時発車のチケットが買えた。
狙い通り。
2時間後に、無事に閬中に到着していることを祈る。

残念ながら、閬中に着いたのは、約3時間後の13時過ぎ。
事前情報では、2時間くらいで到着するはずだったのだけど、
工事中のところがたくさんあったので、遅くなってしまったのだろう。

これは、今日中に成都に突撃するのは無理かな。
南充で泊まるなら、昨日と同じところでいいか、とか考えていた。


張飛像
張飛像
閬中に着いた後、バスターミナルで荷物を預けてから、まずは張飛像へ向かう。
張飛像は、バスから見えていたので、迷うことなく到着。
噂通りのかっこよさだった。

続いて、漢張桓侯祠へ向かう。
細かい場所は分からないけど、方角だけは分かっていたので、
適当に見当をつけて歩いて行く。

なかなか見つからない。
地図は持っているものの、漢張桓侯祠が載ってないから、使えない。
30分くらい歩いて、ようやく到着。
ぐるっと大回りしてしまった。



漢張桓侯祠
漢張桓侯祠
漢張桓侯祠は、30元。
まずまずか。
中には、かっこいい張飛像がたくさん置かれていてよかった。
さすが、張飛の総本山といったところか。

あと、昨日の万巻楼に続いて、こちらも日本語解説が詳しかった。
やはり、蜀には、三国志目当てで訪れる日本人が多いのだろうか。

40分ほどで見終わって、撤退。
帰りは最短距離で行けたので、バスターミナルまで15分かからずに戻れた。


バスターミナルで、南充行きのチケットを買う。
14時25分発車だって。
今、23分過ぎ。
ぎりぎりじゃん。
むしろ、タイミングがいいと言うべきか。

急いで荷物を回収して、バスに乗り込む。
ぎりぎりセーフだ。
バスに乗ってから、チケットのお釣りを計算したら、1元足りなかった。
あの女め、1元くすねやがったか。

車中では、
この分だと、南充到着は、17時前だろう。
成都に突撃できてしまうぞ。
さて、どうしよう。
とか考えていた。


南充には、きっちり3時間かかって、
17時20分くらいに到着。
ちぇっ、17時前に到着の予想は外れたか。

今日中に成都に突撃しようか悩ましいところだけど、
明日にするにしても、時刻表だけは確認しておきたいので、
とりあえず、バスに乗って、最初に南充にやって来たときのバスターミナルに向かった。

そしたら、「成都行きはない」って。
がびーん
町外れの南の方のバスターミナルに行かなければならないそうだ。

この時点で、突撃の意思はなくなりました。
仕方がないので、宿を取るために、歩いて、昨日の宿へ向かう。
その途中、宿は成都行きのあるバスターミナル近くの方が、明日の行動に有利だな、
と思い、市バスに乗って、バスターミナルに向かうことにした。


バスターミナル到着。
周りに、宿なんてない・・・。
なんてこった。町から外れすぎたんだ。

二転三転、こうなったら、成都に突撃してやる。
18時40分発のバスがあるという。
成都到着は、早くても21時回ってしまうが、この際、やむをえん。
皆の者、わしに続けーー!!
突撃ーー!!

ちなみに、今度のバスは豪華バスでした。
トイレが付いているよ。
しかも、車内はゆったりサイズ。
あと、ミネラルウォーターのサービスもあった。

さてさて、いつ着くことになるやら。

だいぶ西の方に来たので、日が暮れるのが遅くなった。
とはいえ、さすがに20時過ぎると、真っ暗だ。

どうせ、今日は、動画を見る時間はあるまいと思い、バスの中で見た。


成都には、21時過ぎに到着。
ところで、ここは、どこですか?
手元の地図を見ても載ってないんですけど。
よっぽど、郊外なんだね。

それ以上に、問題なのは、回りに家がないことだ。
道路以外は、灯りが見えない。真っ暗だ。

こんなところで、バス停まるなよ。
って、願っていたのに、停まっちゃうんだもんな。
この後、どうしろって言うの?
死ねって言うの?

とりあえず、バス停車後、ぼったくり軍団(タクシーの客引き)を振り切って、
宿探しに入る。
しかし、やはり見つからない。
そもそも、方向の見当さえ付かない。


仕方がないので、ぼったくられるのを覚悟で、ぼったくり軍団と対決することにした。
バスターミナルに戻って、近くの人に話しかける。

「話しても分からないから書いて」って伝えるんだけど、まったく書いてくれない。
分からないでいると、同じことを大声で言ってくる。
いや、声大きくしても無駄だから。
分からないものは分からないんだから、書いてよ。

いっこうに書いてくれないので、これ以上話しても無駄だと判断して、さよならした。


次の敵が表れた。
というか、周りはぼったくり軍団に囲まれているよ。
人気者だな。私。

今度の敵は、50元で何とかかんとかって書いてきた。
しかし、細部があいまい。
ぼったくり臭がプンプンするよ。
なので、交渉打ち切り。

その場を立ち去ろうとすると、さらにおばちゃんが迫ってくる。
「30元で宿を提供する」と。

移動費用を聞くと、歩いて行けるとのことだ。
移動でぼったくられる心配がないので、交渉成立。


そのおばちゃんに付いていくと、宿っていうのは、普通の家だったよ。
宿帳も書いてないし、間違いなく、普通の家。
小遣い稼ぎに部屋を貸しているのか?
(部屋には、小学校の教科書も置いてあった。)

部屋は汚い。
せまい。
設備もそろってない。
寝る場所があるだけ、ましという感じか。

おばちゃんは、「安全だから安心しろ」みたいなことを言っていたけど、
安心なんかできるかよ。
ドアには、簡単なバリケードを張ったよ。

ちなみに、ここ以外も、怪しそうな宿のときは、バリケードを張って寝ている。
侵入自体は可能だろうけど、
少なくとも、隠密裏に侵入することは防げるかなと思って。


ご飯を食べる場所がないのが辛い。
せっかく成都に来たのだから、晩ご飯は、麻婆豆腐を食べたかったのに。
水とビスケットがあるから、最悪、どうにかなるが。

あと、今日はお風呂なしだ。
今日は、あんまり汗かいてないし、これは、まあいいかな。

明日の朝はのんびりしたかったけど、怪しげな部屋だから、そうも言っていられない。
さっさと準備して、さっさと出かけることにしよう。
そのために、さっさと寝なければ。

日記を書いていたら、急に電気が消えた。
強制消灯かよ。
むかつく。