5月11日 W-ZERO3紛失事件
5月11日 W-ZERO3紛失事件
行った都市:徳陽、綿竹、綿陽
行った聖地:諸葛双忠祠、蔣琬墓、蔣琬祠、営盤嘴、富楽公園、漢平陽府君闕
まずは、昨日のホテルの補足から。昨日のホテルもベッドが壊れていた。
真ん中だけへこむんだよね。
寝にくいったらありゃしない。
あと、ホテルに付属する歯磨き粉に、使用済み疑惑があった。
気分悪いので、歯ブラシを含め、自分で携帯しているものを使った。
今日は、5時30分に目覚まし時計により起床。
夢を見ていたのだけど、
温泉に入る直前で、アラームにより、現実世界に引き戻されてしまった。
そんな、漫画みたいな。
あと5分だけ寝て、せめて温泉に少しでも入ろう、
などと思いつつも、仕方がないので起床。
それにしても、温泉の夢を見るなんて、よほど、お風呂が恋しいのか?
目が覚めたら、雨の音がする。
今日は雨か。
しっかり雨対策をしないとな、と思いながら起き上がり、冷房の電源を切る。
(冷房は、洗濯物を乾かすために利用している。)
雨はやんだ。
なんだ、冷房の音だったのか。
すごい音だな。
壊れかけかよ。
続いて、今日は珍しく、朝食を取る。
取らずに出かけた場合、途中に屋台でもない限り、間違いなく食べないからね。この人は。
朝食は、昨日のインスタント春雨の味違い。
お湯を入れる。
あれ?お湯ないじゃん。
がびーん
ホテルに備え付けのお湯がなくなってしまった。
つくづく、不備の多いホテルだ。
お湯は、規定量の3分の1くらいしか入らなかったものの、
春雨はどうにかふやけて、食べることができた。
食べた後、出かける準備をして、6時45分くらいに出発。
だいたい予定通り。
バスターミナルに向かい綿竹行きがあるか調べてみるが、よく分からない。
チケット売場で訊いてみればいいやと思い、チケット売場へ行って、
そのまま、問題なく購入完了。
綿竹行き、ちゃんとあったんだね。
すぐにバスに乗り込んで、バスは7時頃出発。
40分くらいで綿竹に到着したであろうか。
資料によると、ここから、市バス9路に乗り換えるらしい。
しかし、9路は走ってないぞ。
困った。
悩んでいる私に、タクシーの運転手が話しかけてくる。
お前らの手には乗らん。
そうやって親切を装って近づいてきて、後でぼったくろうという魂胆だろう。
タクシーは無視して、まずは地図を買う。
小さな町なのに、地図があるのがびっくりだ。
地図を買ったはいいものの、市バス路線図は載っていない。
今度は、地図とバスの停留所を見比べながら悩む。
さっきのタクシーの人は、しつこく回りをうろついて、地図をのぞき込んだりしてくる。
ようやく、目的地の諸葛双忠祠の近くに行きそうな路線に見当が付いたので、
やってきたバスに乗り込む。
乗るときに、1元払ったら、何か言われた。
足らんのか?と思い、1元追加して席に着いたのだが、まだ何か言っていた。
まだ足りない?
市バスのくせに3元もとるのか?
と思ったけど、面倒なので、そのままほっておいた。
特に、降ろされることもないし、よかったのかな。
バスは予定通りに進む。
と思ったら、途中から、自分の予想していたのとは、違う方向に進むではないか。
どきどきどきどき
周りの景色と、地図を見比べて、必死で現在位置確認。
結果的には、問題なかった。
経路が予想外だっただけで、目的地は予想通りだった。
むしろ、予想よりも近かった。
バスを降りてから、お腹が空いていたので油条を買った。
4つと言ったのに、8つくれた。
なんで?と思ったら、2つ折りにしてあったのだ。
それなら、2つでよかった。
4つも食べきれないよ。
諸葛双忠祠 入り口
諸葛双忠祠までは徒歩5分。
地図にも載っていたから、迷わなかった。
しかし、中国地図は変な風にデフォルメされているから、途中で迷いそうになったよ。
諸葛双忠祠は、別名”五忠祠”とも呼ばれているらしいけど、像は6体あった。
あと一人は誰ですか?
あと、諸葛贍・尚父子のお墓もあった。
墓もあるとは、知らんかった。
ちなみに、入場料はなし。
ただだけど、出来はよかったと思うよ。
帰りは、市バスを降りたところまで歩いて行き、再びバスに乗る。
2元払ったら、また何か言われる。
「バスターミナルまで行く」と言ったら、1.5元返してくれた。
なるほど、5角でよかったのね。
行くときは払いすぎていたから、何か言われたわけか。
あっと言う間にバスターミナルに到着。
次の綿陽行きのチケットを買う。
この時点で、8時40分。
8時30分のバスは出てしまったが、9時10分があるので問題なし。
バスを待っている間に、油条と一緒に買った豆乳みたいなものを飲んだ。
これを前から一回飲んでみたいと思っていたんだ。
甘い豆乳だった。
ほんと、中国人は何にでも砂糖を入れたがるなあ。
(緑茶も甘いのだ。)
バスは9時前に来たので、そうそうに乗り込んでベストポジションを確保。
しかし、バスを乗り換えろの指示。
別のバスで行くらしい。
せっかくのベストポジションが台無しじゃないか。
バスは、9時7分に出発した。
予定だと9時10分だったけど、こういうところは気にしないのね。
バスの最後部の右端に座ったのだけど、
最後部左端の女がさっきからひまわりの種を食べている。
中国人は、ひまわりの種を食べている人がけっこういるんだよね。
お前らは、ハム太郎か。
BGM、とっとこハム太郎
だーいすきなのはー♪
ひーまわりのたねー♪
それはいいんだけど、例によって、種の殻はポイポイそこら辺に捨てるわけですよ。
それが、風に舞って、こっちに飛んでくるんだ。
非常に腹立たしいです。
綿陽に着いた。
まずは、邪魔なバックパックをバスターミナルに預ける。
10元取られた。
小荷物だと3元なのだが、大荷物扱いか。
それより、日本人だから、ぼったくられたような気がするな。
地図を買って、まずは西山公園の蔣琬墓へ向かう。
綿陽の地図はなかなか優秀で、バス停ごとに停車するバスの路線まで書いてある。
おかげで、バスの乗り換えという高度技を難なくこなして、公園へ行けた。
西山公園 入り口
公園は入場料、2元。(だったと思う。)
蔣琬墓と蔣琬祠を見て、次は、営盤嘴を探す。
これがすごく大変だった。
どこにあるのか、ぜんぜん分からない。
案内板があったものの、それを信用していいのかすら分からない。
公園関係者に訊いてみるものの、人によって、指さす方角が違う。
いったい、何を信じればいいの?
途方に暮れつつも諦められないので、ぐるぐる同じところを回っていたら、
見かねたのか、おじさんが来て、教えてくれた。
おじさんの言ったとおりの方向にあったよ。
ありがたい。
でも、できるなら、最初に訊いたときに教えて欲しかった。
最初は、適当な感じであしらわれたもんな。
それにしても、営盤嘴のある場所と言ったら、ひどい。
これを公園内にあると言うな。
まともな道がないじゃないか。
知らなきゃ、絶対行けないし、行かないような場所。
ここを探すのだけで、30分以上かかったよ。
それは、ともかく、任務完了。
次は、富楽公園へ向かう。
しかし、バス停が分からない。
バス停を求めて、1キロ以上歩いてしまった。
そこから、バスに乗って、富楽公園へ。
富楽公園 入り口
富楽公園は、入場料3元。
ここは、無駄に広かった。
本当に、無駄。
一応、すべての施設を回りたかったから、略地図を見ながら、回ったわけだけど、
どうでもいいものに、たいそうな名前を付けすぎ。
六角亭は、ただの六角形の休憩所だと?
なめやがって。
ほとんどが、そんな感じで、わざわざ行く必要はなかった。
あと、中国人、じゃますぎ。
観光客じゃなくて、公園関係と思われる人たち。
四川に入ってから、路上やらどこやら、
至る所で、麻雀やトランプに興じる中国人がいるのだけど、
この公園内も例外ではなかった。
遊んでいてもいいんだけど、その場所が問題だ。
通路上であったり、展示室の中であったり。
もう、ほんとにじゃま。
あと、大音量で音楽流しながら、大声で話しつつ、
喫煙禁止の展示室内でタバコ吸う奴も邪魔すぎる。
公園内は無駄に広かったけど、なんとか、だいたい一回り完了。
見所は、壁一面に書かれた碑文と五虎将像であろうか。
そこは、よかった。
公園から、バスターミナルまで、バスで戻る途中、
公園の入り口を見ると、三兄弟の像があった。
しまった。行くときは気づかなかったから、写真撮ってない。
しかし、すでにバスの中。
もはや、手遅れ。
まあ、いいか。
バスターミナルに到着。
この時点で16時。
富楽公園に3時間以上使ってしまった。
自分計算では、今から剣閣に行けば、18時くらいには着くはず、
と思っていたので、剣閣行きのチケットを買うことにした。
しかし、そっけなく、「ないよ」と。
もしかして、剣閣行きはバスターミナルが別なのか?
荷物を返して貰ってから、調べてみるけど、よく分からない。
面倒になったので、バスターミナルの人に訊いてみると、
「別のバスターミナルだ」と教えてくれた。
ついでにバスターミナルの場所も教えて貰って、再び市バスに乗って向かうことにした。
次のバスターミナルは、富楽公園の方向じゃん。
さっき、あそこから30分かけて戻ってきたのに、また行かなきゃならないのね。
地図を見ると、次のバスターミナルに行くには、市バス3路に乗ればいいようだ。
しかし、市バス3路はぜんぜん来ない。
おかしいなと思いつつも、
仕方がないので、途中で乗り換えることにして、同じ方向の別路線に乗った。
そうしたら、
あれ?
3路バス、目の前を走ってんじゃん。
どうやら、地図が間違っていたらしい。
3路バスは停まらないのに、停車所として書かれていたようだ。
細かくていいと思った綿陽の地図だったけど、
書いてあることは、必ずしも正しくなかったのだ。
この時点で、16時30分くらい。
夜戦は嫌だから、早めに剣閣に着きたいというのに、
よけいな時間を食ってしまった。
バスを乗り換えた後、地図を見ていると、これから向かう方向に、
”漢平陽府君闕”と書かれている。
あ、しまった。
ここも、聖地じゃん。忘れてた。
そこで、一気に方針変更。
今日中の剣閣行きは止めて、富楽公園の三兄弟像へ行ったあと、
漢平陽府君闕へ向かうことにした。
バスを当初予定より手前で降りて、三兄弟像へ歩いていく。
写真とって任務完了。
続いて、漢平陽府君闕までの1キロほどを歩く。
暑いし、疲れるわ。
漢平陽府君闕
正面の建物が博物館で、漢平陽府君闕は、手前両脇にある柱
漢平陽府君闕は、綿陽博物館の正面にあった。
2つ柱みたいなものがあるだけなので、知らない人が見たら、
何かのオブジェかと思うだろう。
写真とって、こちらも任務完了。
さて、教えてもらったバスターミナルまでは、
さらに1キロほど北へ行かなければならないはずなのだけど、
漢平陽府君闕のすぐ目の前にもバスターミナルがあるよ。
何でしょう。
とりあえず、行ってみましょう。
行ってみると、剣閣行きのバスがちゃんとある。
どう考えても、教えてくれた人が間違った場所を教えたとしか思えない。
たぶん、ここのバスターミナルで正解だろう。
ただいま17時20分。
剣閣行きの最終が17時30分。
昨日の日記に書いた、”早めに切り上げるように心がけよう”などという文言は無視して、
今日も勝負することにした。
夜戦は覚悟の上さ。
チケット売り場に行って、「剣閣まで」と伝えると、、
「ないよ、明日ならある」と。
あいやー
ぎりぎりアウトだったか。
やむなし。
その場はバスの時刻だけ調べて、宿探しに出発。
最初、宿がなかなか見つからなかったのだけど、
500mも歩かないうちに、うじゃうじゃ出てきた。
1件目で確定した。
最初、120元提示が、100元になったから。
宿帳を書くときに、日本人だと分かると、最高級部屋を勧められた。
そんな余分なお金はないのだけど、やはり、日本人のイメージはお金持ちなのか。
あと、ホテルのおっさんがやたらノリノリ。
日本人が珍しいのか、すれ違う人に「日本人だぞ」って紹介してるし、
わざわざ荷物を持って、部屋まで来てくれるし、
いろんなものの使い方を説明してくれるし、いろいろ賑やかだった。
部屋に荷物をおいた後、夕食へ出かける。
四川料理を食べたかったのだが、近くに店がない。
鍋の店ばっかりだよ。
仕方がなく、屋台で餃子を買って、部屋で食べることにした。
朝の残りの油条もあるしね。
さて、いつも通り、動画を見ながら夕食にしますか。
あれ?
ない
まじで?
どこにもないよ。W-ZERO3が。
カバンの中身全部だしたけど、出てこないよ。
ほんとにないのか?
ないぞ。
どこにもない。
このときの絶望感は、筆舌に尽くしがたい。
とりあえず、わめいた。
続いて、考える。
どこでなくした?
最後に触ったのが、綿竹からのバスの中、たぶん、そこだ。
どうすればいい?
バスターミナルに電話で問い合わせたいな。
しかし、まともに話せない。
ホテルのフロントに、代理を頼んでみよう。
まずは、買ってきた餃子を一気にかき込んで、エネルギーチャージ。
続いて、ホテルのフロントに現在の窮状を伝えるために、中国語で作文。
作文完了。
それを持って、ホテルのフロントへ行く。
しどろもどろ説明して、ようやくおおよそのことが伝わったらしい。
ようやくバスターミナルに電話をしてくれる。
しかし、誰も電話に出んわ。
なんてことだ。
この時点で、打つ手なし。
フロントのお姉さんは、「新しいの買えば?」って言っていた。
ばか、そうじゃないんだ。
中のデータは、プライスレスなんだよう。
それに加えて、この先、動画なしでこの旅行を乗り切れって言うの?
19時ちょっと前。
今からバスターミナルに向かっても、すでにやってないであろう。
部屋に戻って、しょんぼりするばかり。
しかし、このままではいかんと思い直して、MP3プレイヤーで音楽を聞きまくる。
そして、熱唱した。
とりあえず、動ける元気が出てきたので、荷物の整理と、日記を手書きで書いた。
しかし、それ以上の元気がなかったので、この日は21時前に寝た。
せっかくシャワー付きの部屋にしたのに、シャワーも洗濯もなしだ。
やむをえん。