5月13日 漢中侵攻作戦 5月13日 漢中侵攻作戦

行った都市:広元、剣門閣、漢中
行った聖地:姜維墓、剣門閣


寒くて、寝られなかった。
「野宿というのも、おもしろい体験だからいいかな」と思ったけど、二度とごめんだ。

3時頃、どうにも寒さに耐えかねて、バスターミナルの建物の中に撤退した。
中はずいぶん暖かかったけど、これでは何のための野宿なのか分からない。
建物が危ないから、わざわざ野宿したっていうのに。

それにしても、地震があったときの中国人の狼狽ぶりはおもしろい。
おそらく、震度2くらいだと思うのだけど、大騒ぎである。
屋内にいる者は、全力で屋外まで走っている。
あわてて飛び出すと、かえって危ないよ。

ちなみに、私は一人寝転がって見物。
寝てて地震に気づかなかったときも、回りは大騒ぎしていた。

(と、余裕で見物していたのだけど、後から考えると、中国人の対応の方が正しい。
何しろ、周りは中国製の建物ばかりだ。いつ壊れてもおかしくない。
地震慣れしているからって、日本と同じ感覚で居たら、すぐ死んでしまいそうだ。)


断続的に、寝たり起きたりであったけど、本格的に起きたのは5時30分くらい。
本日、最初は、剣門閣に行くことにして、バスに乗り込む。
20元払う。
後から気づいたのだけど、バスターミナルの料金表には、
剣門閣まで”12.5元”と書かれていたな。

昨日は18元取られたし、四川に入ってからは、バスもぼったくるようになったのか。
さすが中国人だぜ。

それにしても、バスの中の雑談がうるさすぎだ。
何かと競っているの?
日本人が電車の中の携帯電話うるさいと言っているのがバカらしく思えてくる。


剣門閣には、1時間ほどで到着。
昨日、2時間もかかったのは、渋滞していたからだったか。

姜維墓碑
姜維墓碑
まず、剣門関(関所)へ向かう。
途中で、姜維墓を発見した。
らっきー。
後で探そうと思っていたけど、手間が省けた。
例によって、写真とって任務完了。

それにしても、石碑の落書きが酷いな。
文化財は、もっと大切にして欲しい。



剣門関
剣門関
続いて、剣門関に到着。
やってない。
やっぱりね。
入り口には、地震で中止の張り紙。
まあ、予想はしてたんだ。

誰もいなかったので、こっそり少しだけ中に入って、写真を撮ってきた。
深入りすると、いろんなものが壊れてきそうで怖かったので、そうそうに撤退した。
戻る途中で、他の人に遭遇。
「やべえ、怒られる」と思ったら、同じように侵入した人だった。

剣門閣も地震の跡がすごく、屋根瓦がふっとんでいた。
昨日は、広元まで行ったのは失敗だと思ったけど、
剣門閣に行っても同じ状況だったろうから、
都会の分、広元の方がましだったのかもしれない。


用が済んだので、さっさと帰る。
本来は、ここから昭化へ向かうのが都合がよいのだけど、
そっち方面へのバスはないようなので、いったん広元まで戻ることにする。

運良く、バスはそうそうに捕まえられた。
今度は、15元。
さて、3回とも価格が違うけど、車掌と運転手次第で価格が変わるのか?


広元に到着。
さて、次は昭化を目指しますか。
しかし、バスが見つからない。
あっても、すでに人でいっぱい。
先に明月狭に行こうかとも考えたけど、同様だ。

そう、地震後の大混乱で、観光なんてしている場合ではなかったのだ。
このときになって、ようやくそのことに気づいた。

やむなく、方針変更。
広元の聖地は諦めて、さっさと次の漢中に行くことにした。
のろのろしていたら、また野宿することになりかねないから。


まずは、漢中行きのバスが出ているバスターミナルまで移動。
そして、バスを探す。
が、バスはない。
どうやら漢中行きのバスはストップしているらしい。

訊いてみると、再開は見通し不明とのこと。
とにかく待つ。
待つより他に選択肢がないのがもどかしい。

11時前から待ち初めて、ただいま15時過ぎ。
復旧の気配はない。
中国は、こういうことの対応が、ものすごく鈍そうだから不安だ。


それにしてもすごいのは、中国人。
たまにやってくるバスに群がる群がる。
出ろって言われても入ってるし、窓から入っている人もいるし。

あれらに勝ってバスに乗らなければならないのかと思うと、気が重い。
正直なところ、勝てる気がしない。

15時30分過ぎ、漢中の手前の手前の宁強行きが来た。
乗ろうと思ったけど、争奪戦に敗れる。
やはり、勝てる気がしない。

そのあと、バスターミナルの様子見に、うろうろさまよっていたら、
たまたま漢中行きのバスが目の前にやってくるではないか。
運良く、争奪戦を繰り広げることなく、乗り込めた。
その後、争奪戦勃発。
巻き込まれていたら、勝てなかっただろう。
本当に、運がよかった。


バスに乗ってから40分後、ようやく発車。
何なんだ、この無駄な待ち時間は。
中国人は短気のくせに、この時間はおとなしく待つんだね。
私は、いらいらしっぱなしだったよ。

漢中は思ったより遠かった。
しかし、思ったより道がよかったので、それほど時間はかからなかった。
でも、今日の運転手は、なんだかとろとろ走りやがる。
いつもは、常にフルバーニアだっていうのに。
こっちは、急いでいるんだから、さっさと走ってくれよう。

19時45分くらいに高速道路を降りて、漢中市内へ向かう。
それなりの都会を予想していたのだけど、すごい田舎だぞ。

こんなところで、降ろしたりしないでね。
成都の再現はごめんだよ。
と、ドキドキしながら乗ってたら、そのうち、わりと都会びた風景になってきた。


20時。
ガソリンスタンドへ。
中国人は、ほんとマイペースだ。
ガソリンなんて、客を降ろしてから入れろよ。

それとも、ガソリンないのか?
だから、とろとろ走ってた?

ガソリンスタンドに入ってから15分経過。
いっこうに動きなし。
何やってんの?
外は、すでに、真っ暗さ。

さらに10分経過。
何か口論していたけど、
結局、ガソリンを補給したのか、しないのか分からないまま、再出発。


市中心部と思われる方向に向かう。
何か、道ばたにテントが出ているんですけど、まさか、ここでも地震あったの?
いや、でも、広元から200キロ以上離れているよ。
(って当時は書いたけど、実際には、100キロくらいしか離れてない)

バスターミナルに到着。
バスに乗っていたときに目星をつけておいたホテルに向かう。
昨日野宿だったから、今日はいいところに泊まりたいんだと思っていたけど、
やってない。

ああああ、やっぱり。
今日も野宿なのか?
野宿は勘弁してくれ。

路上にあふれかえる人混みを縫って、次のホテルへ。
やっぱり、やってない。

しかし、ここのホテルマンが親切だった。
「大きいホテルは全部休み、小さいところならやっているかもしれない」
と教えてくれた。
さすが、いいホテルは教育がちゃんと行き届いているんだな。
大感謝だ。


ホテルマンに教えて貰った方向に歩いて行って、何とか小さい宿を見つける。
今日はいいところがよかったのだが、この際仕方がない。
泊まる場所があるだけありがたいか。

宿代は80元。
50元の部屋でも十分だったけど、ちょっとだけ贅沢。

部屋は、しょぼかった。
タオル置いてないし、そこかしこが壊れているし。
やっぱ、しょぼいところの高い部屋より、いいところの安い部屋の方がよっぽどいいな。
分かってたけどね。
今日ばかりは、仕方がない。

でもって、3日ぶりに動画を見ながら、夕食。
夕食は、またしても、カップ麺だ。
飽き飽きだ。
でも、外に食べにいく時間もないから、やむを得ない。

続いて、洗濯。
3日ぶりだ。

さらに、お風呂。
これも3日ぶり。

日記書いてたら、23時30分だ。
明日の予定を立てて、もう寝よう。