5月14日 漢中争奪戦 5月14日 漢中争奪戦

行った都市:漢中、勉県
行った聖地:勉県馬超像、古陽平関、諸葛亮読書台、勉県武侯祠、馬超墓祠、諸葛武侯墓碑、武侯墓、定軍山、漢中王設檀処、中心広場諸葛亮像


いよいよ、あと一週間だ。
頑張れ、自分。

5時45分くらいの目覚まし時計で起床。
しかし、動きが悪い。
昨日遅かったし、疲れているんだ。

6時20分頃、ようやくメインエンジンに点火。
出かける準備をしているときに、懐中電灯がないことに気づく。

昨日の野宿のとき、トイレが真っ暗だったから使ったのだけど、
たぶん、そこに忘れてきたんだ。
ダメだなあ。

とはいえ、まともに進めば、懐中電灯の出番は、もうないはず。
君の頑張りは忘れない。
ありがとう。


7時過ぎに宿を出発。
昨日の広元と違って、地震の影響は見られない。
広元は、本当に至る所で壁がはがれていたからね。

まもなくバスターミナルに到着。
バスターミナルも、わりとまともに動いているようだ。
広元は、バスターミナルも半壊して使えなくなっていたからね。
やはり、震源はあっちの方か。

バスターミナルでバックパックを預けて、勉県行きのバスに乗り込む。
30分ほど経って、ようやく出発。


勉県には、寝ている間に到着。
時間は忘れてしまったけど、予想よりも早かった。
まずは、遠いところから向かおうということで、張魯城遺址を目指す。

馬超像
馬超像
写真撮るのが下手・・・
市バスに乗って、終点で下車。
そこから歩いていると、予定になかった馬超像を発見。
馬超像なんて資料には載ってないなと思ったら、2007年11月に作られたらしい。
まだ半年しか経ってないのだね。通りで、資料にないわけだ。

馬超は、なかなかかっこよかった。
これで、五虎将で路上に像がないのは、黄忠だけかな。
しかし、ここ漢中こそ、黄忠が大活躍したところなんだから、
黄忠の像を作ってあげて欲しかった。



古陽平関
古陽平関
続いて、すぐ近くに古陽平関も見つけたので、先に寄っておく。
城を再現したものらしいけど、城壁の一角があるだけで、両側は畑になってるよ。
何のために作ったの?という感じ。
でも、ただだし、城壁の上にも上れたし、それなりによかったと思うよ。

城壁の上から、近くに変な祠が見えたから、ついでに寄ってみた。
これは、三国志とは無関係のようだ。


最初の予定に戻って、張魯城遺址を探す。
馬超像から1.5キロくらい歩いただろうか。
道が二股になって、どちらに進んだらいいのか分からなかったので、
近くの人に訊いてみる。

そしたら、来た道の方角を指さすではないか。
あいやー、行きすぎたか。
実は、道中、MP3プレイヤーをいじっていて、回りの景色に気を配ってなかったので、
その辺りにあったのかもしれないと思い、引き返す。

ちなみに、MP3プレイヤーはイヤホンの調子が悪く、音が出たり、出なかったり。
まともに聞けなくなってしまっていた。
ショック。

戻ってきて、再び、訊き込む。
もっと戻ったところだそうだ。
さらに戻って、さらに訊く。
もっと戻るのか。

って、馬超像まで戻って来ちゃったよ。
おかしい。
もしかして、聞き込みに使ったノートの同じページに、
”武侯祠”と書かれていたから、それと勘違いしたのか?
それとも、古陽平関と張魯城遺址が混同されているのか?

こうなっては仕方がない。
張魯城遺址は中止。
もともと、ランクが低かったし、これ以上時間をかけるわけにも行かない。


次は、諸葛亮読書台を探す。
馬超像から最初にバスで来た方向に歩いて行き、すぐに見つかった。
しかし、行く道が分からない。

畑の中を進んでみる。
しかし、接近できそうな道に犬がいて、それ以上進めない。
やむを得ず、迂回路を探す。
見つからない。

こうなれば、中央強行突破だ。
ちょっとした崖になっている草むらに勢いを付けて飛び上がる。

!!

手足に激痛。
よく分からないけど、細かいトゲがあるらしい。
ズボンの上からでも刺さってくる。
しかも、相当痛い。
夕方現在、まだ痛い。

諸葛亮読書台
諸葛亮読書台
強行突破は、やむなく断念。
もっと大きく迂回して、登れそうな道を探すと、何とか見つかった。
その道を登っていくと、読書台の前に到着。
最初から、こっちから行けばよかったのね。

例によって、碑があるだけ。
でもって、重要文化財指定の碑は倒れ落ちて、畑の中に横たわっていた。


次は、武侯祠。
バスを使いたかったのだけど、停まってくれなかったので、
そのまま2キロ弱を歩いてしまった。


武侯祠
武侯祠 入り口
武侯祠は25元。
ここが何と言ってもすごいのは、蜀の時代から続いているということである。
もっとも、だからと言って、それほど見応えがあるというわけでもないが。

しかし、その歴史の重さ、元祖武侯祠であることを考えれば、行って損はないだろう。
いろんな武将の像もあったしね。



馬超墓祠
馬超墓祠 入り口
次は、馬超墓祠。
ここも近いので歩いて行く。
入り口で何か言っていたから、適当に頷いておいた。

入場料は10元。
まずは、馬超祠。
続いて、馬超墓。
って開いてないじゃん。

ああ、入り口でそのことを言ってたのか。
強引に開けようとすれば開きそうな扉だったけど、やめておいた。

諦めて、撤退。
例によって、扉の隙間から中の写真だけ撮ってきた。
10元の価値があるかどうかは分からない。


次は、諸葛武侯墓碑。
これもすぐ近くの道ばたなので、歩いて行って、あっと言う間に任務完了。

いったん、バスターミナルに戻り、そこでバスを乗り換えて、今度は武侯墓に向かう予定。
バスターミナルまでは問題なく戻れたのだけど、乗り換えのバスが通らない。

時間もないので、仕方なくタクシーを利用することにした。
武侯墓まで、5元だって。
10元以内ならまあいいかと思っていたのだけど、はじめて適正価格を提示された気がする。

タクシーだからって、ぼったくりばかりじゃないんだね。
ちょっと見直した。


武侯墓
武侯墓 入り口
武侯墓の入場料は30元。
お墓の他に、無駄に広い敷地が広がっていた。
何かあるかもしれないと思い、わざわざ一回りしたのに何もなかった。
ただの散歩コースかよ。
武侯墓を見に来てんだから、三国志に関係ないものは作らないで欲しいわ。

お墓は小さかった。
ぜいたくするなという孔明の遺言に従ったんだね。
さすがだ。

ちなみに、お客は私以外いませんでしたよ。
武侯祠の方は、団体さんが来てたのに。


次は、定軍山に向かう。
タクシーを利用したかったのに、まったくいない。
仕方ないので、徒歩だ。


定軍山のふもとにあった像
定軍山のふもとにあった像
三国志に関係あるのかどうかは分からない
こっちの方角であっているのか?と不安を抱きつつ、
2キロほど歩いたら、なにやら山に登れるようになっている。
でもって、三国志関連っぽい像もある。

ここが本当に定軍山なのかどうか分からなかったけど、登るしかあるまい。
登山開始。

途中、牛の群がいた。
繋いでない。
こっち来るなよ、と思いながら登る。

さらに、蜂の群もいる。
ここは、全力で走って、強行突破。

誰もいなさそうな山道だったのに、意外にも下りの集団と遭遇した。
さらにしばらく登って、ようやく山頂。
やっほい。


でも、何にもないよ。
石碑があると聞いていたのだけど、それらしいものはない。
もしかして、ここは定軍山じゃないのかな?

登山道もまだ続いてるし、行くしかない。
登山道をさらに進んで、隣の山に行くことにした。
せっかく山頂まで登ったのに、いったんしばらく降りてから、
再度登り直さないと行けないのがきつい。

次の山も外れだった。
さらに次の山へ向かう。
途中で会った人に訊いたら、ここが定軍山だという。
やったぜ。
そこからは、走って登っちゃったよ。

頂上到着。
「やったー、やっとついたー」って、大声で叫んでしまった。
人、いたのね。

目的の石碑もある。
ばっちりだ。


帰りは、また登ったり、降りたりが嫌だったので、来たときとは別の道を通ってみた。
何ともあっさり、公道まで出てしまった。
こっちから来るのが正解だったか。

そこから、バスの走っている場所まで行く。
移動手段は徒歩しかない。
しかも、来た道と違うから、方角が合っているかさえ不安。

3、40分歩いて、ようやく分かる道に出た。
武侯墓からだいぶバスターミナル寄りだよ。
そんなに歩いてしまったか。

ここまで来れば、バスもタクシーも通っているはず。
それに乗って、バスターミナルまで戻るとしよう。
と考えたのだけど、甘かった。
バスはぜんぜん来ない。
たまに通るタクシーは客入り。

ここのタクシーは、メーターを倒さないらしく、
”空車”になっているから止めようとするんだけど、
実際は、客入りというパターンばかりだった。


結局、バスターミナルの手前まで歩いてしまった。
3キロ以上歩いただろう。
時間がないので、そこで捕まえたタクシーで
次の目的地、漢中王設檀処まで行くことにした。

20元以内なら妥協できるかと思ったら、10元だった。
それならいいかと思って、乗せてもらった。

そしたら、そのタクシー、バイクが座席を引っ張るタイプなのだけど、遅いのなんのって。
出てたとしても時速20キロくらいか?
マラソン選手の方が、たぶん速い。

10元と言ったから、10キロくらいか。
でもって、時速20キロくらいだから、30分くらいかかるわけだ。
時間ないけど、大丈夫なのかな。

ちなみに、時間がないって言うのは、バスターミナルに荷物を預けていて、
15時に取りに行くって言ってあったんだよね。

15時はとっくに過ぎていて、それは仕方ないとして、
バスターミナルが何時に閉まるか分からないから、早めに戻りたかったということ。


30分を予想していたけど、15分足らずで到着。
5キロも離れていなかったか。
本来の適正価格は、5元と言ったところか。

漢中王設檀処
漢中王設檀処
鍵がかかっていて、中には入れない
漢中王設檀処は、扉が閉まっていた。
タクシーのおっちゃんが、「3元で管理人のところまで連れて行って、戻って来てやる」
と言う。

ぼったっくられるのは、しゃくだったけど、
自分で管理人を探すのは大変なので、任せることにした。

タクシーに乗せられて、管理人がいるという場所に到着。
しかし、不在。
管理人は、別のところにいるらしい。
タクシーのおっちゃん、「そこまで、4元で行ってやる」って。
ムカッ。
そうそう、言いなりになるかってんだ。
これは、「時間がないから」って言って、断った。


元の場所に戻って来て、おっちゃんに3元渡そうとすると、
「鍵開けられなかったから必要ない」って。
え?何?
ほんとは、いい人なの?
よく分からん。

漢中王設檀処は、扉の隙間から中の写真を撮って、よしとした。
このパターンが、結構あるな。
馬超墓も、そうだったよ。

この後、時間があったら、制木牛流馬処にも寄る予定だったけど、
そっちは諦めて、漢中に戻ることにした。


帰り道。
別のタクシーを探す時間も、歩く時間ももったいなかったので、
来たときと同じタクシーに、中心広場という場所まで連れて行ってもらうことにした。
当初は行く予定になかったけど、
実は、漢中王設檀処に来る途中に、諸葛亮像があるのを見つけていたので寄ることにしたのだ。

4元で連れて行ってもらった。
別れ際、おっちゃんに4元渡すと、
「さっき鍵取りに行ったから、もう1元よこせ」と言われた。
さっき受け取らなかったくせに。
まあ、3元は払うつもりだったから、それは普通に払った。

でもって、「お前は場所に不慣れだから、騙されないように気を付けろよ」
と言われてしまった。
うーん、なんて言うか、なんだろう。
「俺は騙したけど、他の人には騙されるなよ」ってこと?


中心広場の諸葛亮像
中心広場の諸葛亮像
中心広場で諸葛亮像の写真を撮ってから、バスターミナルに向かう。
距離がけっこうあったので、バスで行くことにして、
とりあえず、近くのバス停へ移動した。

そしたら、漢中行きのバスが走っているのを発見。
「おーい、待ってくれー」って、手を振りながら走って行ったら、待ってくれた。
ありがたい。
バスターミナルまで行く手間が省けた。

そしたら、そのバス、なかなか出発しないでやんの。
乗客を求めて、町をぐるぐる回ってやがる。
おーい、こっちは時間ないのだが。

ようやく出発したが、やはり、乗客を求めて、のろのろとろとろ運転してやがる。
しかも、高速道路使わないし。

これは、漢中到着19時コースか。
バスターミナル、開いてるかなあと心配しつつも、
心配してもどうしようもないので、日記を書いていると18時。
漢中に着いていた。

思ったより1時間も早かった。
1時間ちょっとで着いちゃった。
どんなマジックを使ったんだ?
朝は、高速使って、同じくらいの時間だったぞ。

後で分かったことなのだけど、漢中−勉県間は40キロも離れてなかった。
それなら、とろとろ走っていても、1時間超もあれば着くわけだ。


漢中到着後、さっそくバスターミナルに向かい、荷物回収。
問題なかった。

続いて、バスターミナルの向かい側にある
魏延が斬られた場所と言われる古虎頭橋へ移動する。
昨日、ホテルで地図を見ていて気づいたのだけど、こんなに近くに聖地があったのだ。

古虎頭橋
古虎頭橋
囲いの中は、バーゲンセール中でした
古虎頭橋は、ひどかった。
何がひどかったって、石碑とか、壁画とかあるのだけど、
その前に、衣類が並べられて、バーゲンやってんだよ。

やい、中国人、ここがどこだか分かってんの?
こんな場所で、商売したらダメでしょ。
何考えてんの。


次に、宿探し。
昨日、親切にしてくれたホテルマンのいるホテルに向かう。
少々高そうだけど、恩もあるし、いいだろう。
と思ったら、今日もやってなかった。
ありゃりゃ。

2件目、やっぱりダメだ。
3件目、日本人ダメだって。
久しぶりに、日本人で断られたな。

4件目、入り口に向かう途中が非常にトイレ臭かったので、途中で回れ右。

なかなか良さそうな場所が見つからない。
ちなみに、見つけるときの条件
・見た目がそんなに汚くないこと
・入り口が、通りに面していること
この程度の条件でも、なかなか見つからない。

やっと見つかった5件目、部屋がない。
6件目、ようやく見つかった。
昨日よりは、大きめのホテル。

80元。
昨日と同じ価格だけど、部屋のランクとしては、一つ低い。
しかし、中身は昨日よりも上だね。
やはり、小さいところの高い部屋よりも、大きいところの安い部屋の方がいいんだ。

とはいえ、昨日よりはましだという程度で、
今日の部屋が、けしていいというわけではない。
タオルがないし、水が出ないし。
お湯は出るんだよね。逆はありがちだけど、珍しい。


部屋を決めてから、夕食に出かける。
今日は、時間も早いし、外食にすることにした。
なかなかいい場所が見つからず、ぐるぐる回って、ようやく見つけた。

四川料理の店だろうか。
また、麻婆豆腐を頼んでしまった。
それと、名前から察するに、米の麺を頼んだ。

麻婆豆腐は辛かった。
大連の時のように、久しぶりに唇がしびれる感覚だ。
おいしいとか、まずいとかじゃなくて、ただ辛い。

「蒸し暑い四川では汗をかくために辛くする」、
なんて、もっともらしい理由を付けているけど、
適当中国人が、適当に「とにかくたくさん調味料を入れておけばいいんじゃねえの?」
と言う結果、辛い料理ができあがった気がする。
大量の汗と鼻水とともに完食した。


宿に帰還。
荷物を整理して、洗濯。
続いて、お風呂。
次に、日記を書く。

今日は、意外と時間が早い。
このあと、動画を見てから、寝よう。