5月19日 長安急襲
5月19日 長安急襲
行った都市:天水、宝鶏、蔡家坡、五丈原、西安
行った聖地:五丈原古戦場
6時30分に起床。
目覚まし時計なしでも、習慣から6時前に目覚めるだろうと思っていたけど、はずれた。
意外と、疲れているのかもしれない。
今日のホテルは朝食付きだったので、
お出かけ準備をした後、7時30分に朝食をとりに行った。
以前利用したことのあるホテルの朝食はいまいちだったけど、
今回は、けっこうおいしかった。
しかし、肉っけが全くない。
お肉は、高いのかな?
7時50分頃、食べ終えて、部屋に帰還。
あれ?部屋が開かない。
カード式の鍵が反応してくれないよ。
部屋を間違えたのかと疑ったりもしたけれど、何回も試したらようやく開いてくれた。
さすが中国だ。
8時過ぎにチェックアウト。
チェックアウト時のフロントで気づいたのだけど、3つ星ホテルだったらしい。
まじで?この程度で3つ星?
本当だとすると、星級ホテルといっても、たいしたことないな。
気づいてないだけで、これまでにも、利用したことがあるかもしれない。
もしくは、勝手に3つ星ホテルを名乗っている可能性も否定できない。
何しろ、中国ですから。
ホテルを出て、駅に直行。
そしたら、開いてない。
電車の来る40分前じゃないと開かないらしい。
ちぇっ、せっかく早めにと思って1時間前に来たのに。
こんなことなら、ホテルでのんびりしていればよかった。
40分前の8時30分経過。
まだ開いていない。
まあ、中国だしね。
でも、一応、入り口をのぞいてみる。
”第2待合室へ”って書いてあった。
あいやー、そりゃないぜ。第2待合室かよ。
行ってみると、ちゃんと電車番号も出ているので、とりあえずは一安心。
何か放送が鳴って、みんな一斉に動き出す。
とりあえず、付いて行ってみる。
他の人の切符をのぞき見て、自分と同じ電車だったので、安心して付いて行く。
ゲートオープン
改札が開いて殺到する中国人。
みんな右側の改札に殺到している。
何やってんの、左舷弾幕薄いよ。
私は、左側に回り込んだので、悠々と通過することができた。
ようやく乗車。
電車は、久しぶりだわ。
乗ってすぐ、切符交換所があったので、他の人のまねをして切符を買おうとする。
しかし、どうやら硬臥と軟臥しか売っていないようだ。
よく分からないので、やむなく撤退。
場所取りに移る。
場所的には、デッキ付近が広くていいのだけど、
そこは喫煙者が集う場所だということを以前の経験から学んでいる。
だから、今回は、車両の真ん中に立つことにした。
人通りは多いけど、タバコの煙がないだけ、まだまし。
それにしても、中国人は、席がない人もいるというのに、一人で2席占領するものもいる。
それも、一人や二人ではなくて、そこら中にいる。
なんだかねえ。
途中から、座れた。
2席占有していた人が1席になると、席が空くからね。
ラッキーだ。
11時40分、宝鶏に到着。
予定よりも早い。
ありがたし。
続いて、駅横のバスターミナルに向かう。
宝鶏駅前は、この前来ているから、地理は大丈夫。
そこで、蔡家坡行きのチケットを買う。
本当は、大散関にも行きたかったけど、
できるだけ今日中に西安に突撃したいので、やむなく諦めることにした。
この前、宝鶏にいたときに、時間的には行けたんだよね。
でも、行く順番にこだわってしまって、行かなかったのだ。
失敗した。
チケットを見ると、12時5分発車となっている。
もちろん期待しない。
人、ぜんぜん集まってないし、1時間待ちもありそうだ。
今日中の長安は、どうかなあ。
12時5分に発車。
もちろん期待しない。
お前らのやり口は折り込み済み。
この後、どうせ、どこかで客待ちをするんだろ。
バスがとろとろ走っているうちに昼食を済ます。
昨日の夜買った饅頭の残りだ。
痛んでなかった。
バスは、12時30分前に高速道路に乗った。
期待してなかったけど、意外に優秀だ。
ここから目的地の蔡家坡まで、40キロ。
何分かかるかな?
13時ちょっと前に高速道路を降りた。
ちょうど30分くらいだ。
その後、ガソリンスタンドで停車。
動く気配なし。
何やってんの?
どうも、中国は、慢性的にガソリンが不足しているのではないかという気がする。
ガソリンスタンドには、しょっちゅうトラックが列を作っているんだよね。
中国は、一つ一つの動作がとろい。
効率が悪い。
無意味に待っているだけの時間が、どんなにイライラすることか。
やはりガソリンを入れてもらったのか。
20分後に再出発した。
前にも書いたけど、ガソリンなんて客のいないときに入れやがれ。
10分後に、蔡家坡のバスターミナルに到着。
おいおい、さっきのガソリン入れるタイミングって最悪だろう。
10分程度で着くなら、先に乗客を降ろせよ。
次の五丈原行きを探してさまよっていると、
通りがかりのバスの人が、あっちにあると教えてくれた。
行ってみたら、ちょうど、五丈原行きのバスがターミナルを出るところだった。
ラッキーだ。
しかし、その後、例によって、客待ち。
本格的に出発したのは、約10分後。
10分なら、優秀な方か。
30分弱かかって、14時過ぎに五丈原古戦場に到着。
最初、車掌さんに「五丈原に行きたい」としか伝えていなかったけど、
”五丈原”は地名なんだよね。
途中でそれに気づいて、”五丈原古戦場”と伝え直したら、
はいはい分かってるよ、という対応だった。
やはり、旅行者が来るところは限られているか。
バスを降りるときに、車掌さんが気を利かせてくれて、
古戦場付近に住んでいると思われる人に、私が古戦場へ行きたい旨を伝えてくれたようだ。
そして、その人がバスを降りてから古戦場まで案内してくれた。
ありがたい。
 |
| 五丈原古戦場 入り口 |
目的地は、山の上だった。
バックパック背負ったフル装備での登山は、なかなかきついですよ。
五丈原の山の上の諸葛廟は、入場料20元。
昨日の祁山と違って、しっかり整備されていた。
観光客は、いなかったかな。月曜日だし。
中は、これといって、これというものはなかった。
武将の塑像は、数がそろっていて、よかった。
一番楽しかったのが、お土産交渉。
奴らは、商売上手というか、ぼったくり上手というか。
買い渋っていると、最初の提示額から、どんどん値下げしてくるんだよね。
それがおもしろかった。
そもそも、最初の提示額は決まっていないのか、
こっちがいくらなのかと訊いてから、提示額を考えていた節がある。
こっちも粘って、最初の半額近くまで下げさせたけど、
それでも、相当ぼったくられているような気がする。
もし、五丈原に行って値段交渉をすることがあったら、
相手の提示額の1割か2割くらいから始めた方がいい。
だいたい3割か4割くらいで落ち着くから。
1時間ほどで見学終了。
バスを降りたところで蔡家坡行きのバスを捕まえる。
来るときに乗ったバスと同じだったようだ。車掌さんが同じ人だったから。
20分ほどで、蔡家坡のターミナル到着。
西安行きのある場所は、最初に蔡家坡に到着したときにチェックしておいたので、
そこまで歩いていく。
はたして、本日中の西安行きはあるか?
非常に微妙な線だ。
やったー、あったよー。
西安行き、発見。そして、乗り込む。
本日の強行軍は、見事に成功か。
いやいや、西安に着いた後でなければ成功かどうか判断できない。
バスは10分ほど経った16時ちょっと前に出発。
危ない危ない。
けっこうぎりぎりだったんだね。
そして、例によって、出発した後に客待ち。
この客待ちポイントを押さえておけば、
出発時刻に間に合わなくても、なんとかなるんだろうね。
余所ものの私には、無理だろうけど。
客待ちの最中、バスの中で時刻表を発見した。
それによると、西安には18時50分に着くらしい。
信じていいのか?
もちろん、信じないよ。
そうそう何度も騙されてたまるものか。
夜戦の覚悟はしておく。
15分ほど経過した16時17分、再出発。
案内板によると、西安までは128キロ。
あれ?暴走バスだと、1.5時間で着ける距離じゃん。
まあ、ガソリンスタンドに寄って、貴重な時間を潰してくれるのだろうが。
さっきから、このバス、高速道路上なのに、ばんばん客を拾っている。
バスの時速メーター、壊れている。
さっきから、60キロから80キロを指しているから、
体感速度的におかしいと思って、自分で計ってみたら、
1キロを40秒、つまり時速90キロだ。
そういや、この前乗ったバスは、時速メーター、完全に動かなくなっていたな。
この国は、車検とか、ないのかな?
西安には、17時50分に到着。
あれ?早すぎじゃん。
1時間30分しかかかってないじゃん。
しかし、到着したバスターミナルがよく分からない場所。
大連で買った地図には載ってない。
バスを降りてすぐ西安の地図を買う。
なるほどね。
大連で買った地図が間違っているわけだ。
大連で買った地図も中国製だもんね。
間違っていても、不思議はない。
当初予定では、ターミナルに着いたら、すぐに宿を探すつもりだったけど、
時間があったので、予定変更。
市中心部に突撃することにした。
市バスに乗ろうと思ったのだけど、さすが大都会。さすが旧都。
市バスの数が、むちゃくちゃたくさんあって把握できない。
地図と見比べて、なんとか中心部へ向かう路線を見つける。
で、乗る。
西安城の中心部付近で降りて、そこから歩き。
地図で見ると短いけど、けっこう距離があった。
歩いている途中で、スリっぽい人発見。
確信はないけど、ゴミ箱に財布捨ててたから、たぶんスリで間違いないと思う。
結局、30分近く歩いて、中心部の”鐘楼”に到着。
続いて、宿探し。
めんどくさいので、”地球の歩き方”に載っていたホテルに行く。
ホテルに入ろうとしたら、入り口で止められた。
どうやら、まるっきりバックパッカーの格好をしているから、
お前のような奴が来る場所じゃない、という感じで止められたらしい。
「部屋はあるか」と訊くと、「大部屋はない」と言われた。
そんなことは訊いてない。
失礼な奴だ。
「予算はいくらだ?」と訊かれたので、
100〜200元だと伝えると、一番安い部屋は238元だという。
じゃあ、いいや。
さようなら。
と思ったのに、なんか、ごちゃごちゃ言っている。
言っても分からなから、書いてくれと伝えて、書いてもらったのだけど、
字が下手すぎて、なかなか読めない。
あっちの人は、伝わらなくて、もどかしかったみたいだけど、
こっちだって、読めなくてもどかしかった。
ちゃんと書いてあれば、ある程度分かるのに。
これは、私の中国語力以前の問題だぞ。
何回かやりとりして、ようやく分かった。
別のホテルを紹介してくれるらしい。
188元で、部屋にパソコンが付いているそうだ。
若干高かったものの、パソコン付きに惹かれたので、それでOKした。
別のホテルに連絡を入れてくれて、さらに車で送ってくれた。
ありがとう。
しかし、明日、市中心部に用があるから、わざわざ中心部まで歩いていったんだけど、
また離れた場所に連れて行かれてしまったよ。
ホテルに到着。
話がついていたらしく、すぐにチェックインできた。
部屋に入る。
パソコンないじゃん。
騙されたーーー。
そうか、中国人は適当なことばっかり言うんだった。
真に受けちゃダメだったか。
まあ、仕方ないよね。
今更、文句を言いに行く気力もない。
気を取り直して、夕食にする。
出かけようと思ったけど、ホテルに付属するレストランがあったので、そこに行った。
なかなかの高級店。
メニューに写真が付いていたので選びやすい。
肉を食べたかったので、肉を頼んだ。
あと、春巻きと牛肉麺。
料理は、全部、いまいちな感じ。
まずくはないんだけど、そんなにおいしいわけでもない。
口に合わないだけなのかな。
夕食が終わって、部屋に戻る。
ホテルの部屋紹介を見ても、パソコンのある部屋なんて、どこにもなかった。
どういうつもりで、パソコンがあるなんて言ったんだ?
今日は、先に日記を書く。
日記を書こうと机に向かうと、LANの接続口があるのを発見。
もしかして、パソコンって、これのこと?
LANがあっても、パソコン持ってないから意味ないよ。
さて、明日はどうしようか。
今日、無理して西安まで来たものの、
明日の夕方、飛行場に行くまで、かなり暇なんだよね。
バックパックしょって、ふらふらするしかないんだよね。
そういえば、今日のホテルは、4つ星級らしい。
この程度で4つ星?
これなら、日本のビジネスホテルは、全部星級ホテルだな。
ビジネスホテルに勝っているところは、広さしかない。
西安は大都市だけど、人の質は変わらない。
みんな、あちこちで、ぽいぽいぽいぽい、
ぺっぺ、ぺっぺ、やっている。
ただ、掃除の頻度が高いようで、意外にきれいだった。
あと、交差点では、信号がついているのに、警察が交通整理をしていた。
信号の意味ないじゃん!!
信号なんか誰も守らないから、仕方がないんだろうね。